はりま病院の整形外科で 、検査、診断から治療、手術、リハビリまで、
それぞれ専門的な取り組みを行っています
脊椎・末梢神経ニューロサージェリー 診断
ニューロサージェリーとは聞き慣れない英単語ですが、ニューロ=神経、サージェリー=外科で、「神経外科」という意味。
脊椎・脊髄の外科領域においては、専用の医療機器・技術を導入し、慢性的なしびれ・筋力低下の診断に「電気生理検査(神経障害の有無・部位・程度などの評価)」を取り入れています。整形外科と神経内科の垣根を越えた「ニューロサージェリー(neurosurgery)的な診断・治療」が大きな強みで、骨や関節・筋肉だけでなく、中枢神経・末梢神経も含めた包括的な診断を行い治療を行っています。
電気生理診断(磁気刺激及び末梢神経伝導速度診断)
磁気刺激による、中枢神経伝導時間、馬尾伝導時間及び 末梢神経伝導速度診断
電気生理検査では、一般的な神経伝導速度(神経の伝わる速さ)や、筋電図 (筋肉の電気的変化)を調べるだけでなく、経頭蓋や腰仙部専用コイルで磁気刺激を行い、運動誘発電位(MEP)や体性感覚誘発電位(SEP)を用いての機能診断も行っています。
骨粗鬆症への
専門的な取り組み
骨粗鬆症とは?
骨量が減少し、徐々に骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気。 進行しても何の症状もなく痛みもないため、沈黙の疾患と呼ばれています。
脆弱性骨折
骨密度の低下などの原因により軽微な外力で起こる骨折を脆弱性骨折といいます。
- 大腿骨頸部骨折
- 脊椎圧迫骨折
- 上腕骨近位端骨折
- 橈骨遠位端骨折
痛みのコントロールや
生活を支える
「骨粗鬆症リエゾンサービス」の更なる強化を図っています。
「リエゾン」とは、フランス語で「連携・連絡」を意味する言葉。当院では2017年より多職種によるリエゾンチームを発足し、「はりま町の骨脆弱性骨折・二次骨折ゼロ」をスローガンに掲げております。
リエゾン活動の場は院内に留まらず、院外での骨粗鬆症予防講演会や研究発表などを通して、地域の病院・介護施設とネットワークを築き、地域全体で骨粗鬆症の予防・治療を進めていきたいと考えております。近隣の医療機関様への骨密度測定装置(DEXA法)の共同利用体制も整えていますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
骨粗鬆症をはじめとする、整形外科領域全般をカバーするリエゾンチーム
病棟回診
チームカンファレンス
診療風景
スポーツ外傷・障害への
専門的な取り組み
スポーツによる外傷、障害への治療として、
「スポーツ専門外来」を行っています
当院の整形外科医師は、スポーツ・運動による外傷などのケガや、予防に対して、アスリートの気持ちに寄り沿った専門的な総合診療を行っています。
レクリエーションスポーツからトップアスリートまで、また、小中学生から高校生、大学生、社会人はじめご年配の方まで、あらゆるレベル・年代のスポーツ選をされる方に対して診察・治療を行い、早期のスポーツ復帰をしていただけるように目指しています。リハビリを中心とした保存的治療や手術が必要な場合には患者様の負担ができるだけ少なくなることを考え、早期にスポーツ復帰できるようにしています。
主な対象疾患
- 前十字靭帯損傷
- 関節軟骨損傷
- 半月板損傷
- 膝蓋骨脱臼障害
- アキレス腱断裂
- 足関節捻挫・靭帯損傷
- 反復性肩関節脱臼
- 腱板損傷
- 投球障害(肩・肘)
その他スポーツによって生じた骨折・脱臼の治療など
治療内容
- スポーツ整形
診断 - 専門治療
- リハビリ
- 手術
(再生術など)
スポーツ現場における専門医による医療提供
アスリートの気持ちにも寄り沿った診療が好評です。 院内での診療のみならず、ポータブルエコー持参でスポーツ現場での医療提供も行っています。当院受付までご相談ください。
<当院医師によるメディカルサポート> 2020.01現在
JR西日本ラグビー部のチームドクター
兵庫県ラグビーフットボール協会医務委員
ラグビーワールドカップ2019日本大会のメディカルサポート
など、数多くのトップ選手たちの診療・リハビリに携わっています。
これからも専門的な取り組みを続けていきます
今後も低侵襲で先駆的な治療法を積極的に取り入れていく方針です。近い 将来には、アキレス腱障害や足底腱膜炎、膝蓋靭帯炎などのスポーツ障害へ の「ショックウェーブ(体外衝撃波治療)」や、自然治癒力を活用した再生医療の「PRP(多血小板血漿)療法」などの導入を前向きに検討しています。