腫瘍マーカー検査を行う意味

CTやMRI、超音波検査や内視鏡検査などの画像検査は、腫瘍(腫瘤とも言います)という、異常な肉塊または液体貯留を見つけ、それが悪性なのか?良性なのか?を判断する検査です。一方、血液で行う腫瘍検査は、画像検査では明らかな肉塊や液体貯留は認められないが、細胞レベルで悪性細胞と正常細胞が混在している(びまん性病変という)状態ではないか?または、画像検査で見つかった腫瘍についても、悪性の可能性があるのかどうか?といった時に威力を発揮する検査です。このような理由から、両者の関係は一方だけで確実にある・ないを診断できるものではなく、併用して検査をおこなうことが大事とされています。